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消費税改訂では「仕訳辞書」にも留意

会計ソフトと消費税率改訂に関するちょっとしたメモ。「仕訳辞書」について、勘定科目の消費税率変更見落としに注意! 既登録の仕訳パターンの税率を、早めにすべて残らず設定し直した方がよいと思われます。

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[会計ソフトの仕訳辞書登録例]

4月から消費税率が改定されます。消費税改訂対応の会計ソフトであれば、伝票日付などを元に税率の初期値が「8%」となる設定になっているかと思います。もちろん、仕訳ごとに5%か8%か異なる事がありますので、その初期値を仕訳入力時に確認し、訂正する事になろうかと思います。

このあたりまでは経理処理上、当然皆さん注意されるでしょう。ただ、「仕訳辞書」を使っている場合、その辞書の内容を変更しないと、4月以降の税率変更を意外に見落としてしまう危険がありそうです。これまでと同様に仕訳辞書を呼び出して安心して伝票入力してたのに、実は税率5%のままで入力されていた…、なんてことに後から気づくことになるかもしれません(システムの仕様によるので、一概にはいえませんが)。

システムによってはかなりの数の仕訳パターンが元から登録されているでしょう。自ら登録したものもあるでしょう。これら既登録の仕訳パターンの税率を、早めにすべて残らず設定し直した方がよいと思われます(写真は、仕訳辞書設定の画面例)。もちろん、仕訳入力時に確実に確認できるなら問題ないのですが、ずっと後になって、ごくたまにしか発生しない仕訳について仕訳辞書に頼るといった可能性があります。ふと見落とす可能性がありそうですよね。

仕訳辞書など全く使わない、といったユーザーには関係ないかもしれません。でも仕訳辞書は、使いようによって、会計ソフト上の仕訳データベースを使いやすく整理させる効果を得られます。例えば「仕訳パターンの摘要欄に同じキーワードなどを登録しておくことで用語を統一し」「あとで間違いを見つけやすく」また「キーワード検索して管理会計上役立つ会計資料を作る」といった使い方ができるわけです。そうして便利に使っている方なら、念のため確かめておくことをお薦めします。

「これでバッチリ! 青色申告」

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【山田谷勝善、志村修一、小倉美香、井上きよみ、松山俊一(著)、井上一生(監修)、日経BP社刊、2000年】

どこか安易なタイトル(笑)ですが、中身はいたって真面目。弊社松山の企画をもとに5人で執筆しました。前身に「パソコンでかんたん 青色申告」という書籍があり、その改訂版です。改訂に伴い説明上使う会計ソフトを「弥生会計2001」に特化していますが、考え方としてはこのソフトに限ったものではありません。個人事業者が年間通じた帳簿付けを続け、最後に決算を確定させて確定申告に至る流れを具体的に説明しています。

Part1 確定申告とパソコン会計
Part2 青色申告に向けた準備
Part3 ソフト導入時の設定
Part4 スムーズな帳簿付けのために
Part5 間違いやすいポイント
Part6 決算2ヵ月前からの準備
Part7 申告直前の準備と決算の確定
Part8 青色申告を次に生かす