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昭和レトロ 1-昭和風の外食店増える

「昭和テイストの店」が、外食産業にかなり広まってきました。
(正確に言うと「昭和」だけでなく「大正」「明治」もあるのですが、とりあえずここでは「昭和」風という言葉に代表してまとめさせていただきます)

アキバイチ
[秋葉原UDXビルにある店舗]

■日常生活に溶け込んだ“昭和レトロ”

もちろん、昭和風店構えの店はこれまでも多数ありました。ただ、これまではどちらかというと“奇をてらった”というか、少なくとも店構えだけでかなり目を引くことを目的に作られていたかと思います。街全体が昭和レトロを売りにしているところも少なくないわけですが、それは街というものの差別化をめざしたものといってよかったでしょう。日常集う場というより、特に意識して“訪れる”場であったかと思います。

しかし最近は、どうもそういった特別なものではなくなってきたようです。たとえば今注目されている秋葉原、この3月に開業したばかりの「秋葉原UDX」にある約30店舗のレストランのうち半数近くが昭和レトロ風、少なくとも「古い時代」を匂わせる店作りになっています。

たとえば次のような店があります。
・須田町食堂(神田須田町にあった食堂-ホテルなどで知られている聚楽(じゅらく)が大正13年に創業した店-を再現したもの。経営はその聚楽さん本体で、新しい業態として成り立たせようとしてる様子がある)
・アキバ海岸(日本古来の煮込みカレーライス。“インド風ではない”とわざわざ謳っているところに、いかにも興味が惹かれる)
・築地食堂源ちゃん(海鮮丼と定食。築地仲買商でもあるサイプレスが経営。江戸前すしの「すし源」という店も展開している)

■まねるだけでは、すでに新味はない

秋葉原のこの場所は、確かにお祭り好きな人が多く集まる場所かもしれませんが、一方ではかなり日常的なロケーションといえます。そんなところに自然に浸透しているところをみると、昭和レトロは単なるブームではなく、ごくあたりまえの店舗フォーマットになったといってよいのでしょう。

逆に言うと、たんに昭和レトロをまねるだけでは新味さえない…。成功のためにはもう一歩踏み込んで、店舗設計をする時代になってきたといえそうです。

■新しい外食店フォーマットになる?

もっとも、よく考えると外食産業にはさまざまな“レトロ”があります。ステーキハウスなどによくある「古きよき時代のアメリカ」を模したアーリーアメリカン調の店。アイルランドの素朴な料理やビールと実にマッチしているアイリッシュ・バー。

さらにこの20年くらいでさまざまな海外の食文化が日本国内で評価され、さまざまなレストランのフォーマットが根付いてきたと思います。昭和レトロも(国内発の文化とはいえ)その一つと言ってしまえば、それだけのことかもしれません。

でも一方で、現代の日本は広い意味で「日本本来の文化」(の見直し、再評価)が意識されている時代とも言われます。そんな日本人の心理変化が、昭和レトロに目を向けさせているのかもしれません。

▽関連情報:
中小企業庁 「がんばる商店街77選」
http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/shoutengai77sen/index.htm
 …“昭和のまち作り”が評価されて選ばれた商店街が3個所もあります。
 高畠市昭和縁結び通り/青梅市住江町商店街/豊後高田市昭和の町

ただしこれらが“観光客向けの顔”なのか、昭和レトロとして生活に根付いているものなのかとなると、少しずつ位置づけが異なることでしょう。

・大分県豊後高田市 昭和の町
http://www.showanomachi.com/index.html

経済産業省 街元気プロジェクト「豊後高田市「昭和の町」で中心市街地活性化」
https://www.machigenki.jp/modules/tinyd3/index.php?id=46

・山形県高畠市 昭和縁結び通り
http://www.takahata.or.jp/syotengai/cyuo/index.htm

商店街再生を考える? 広がる”地産地消”-No3-
http://diary.jp.aol.com/s8pdvk/476.html

・東京都青梅市 住江町商店街
ラジオ日本 いきいき商店街レポート 青梅市
http://blog.jorf.co.jp/bunbun/2006/week37/index.html

語ろ具 昭和の幻を再び。青梅にある昭和幻燈館で昭和にタイムスリップ!
http://golog.nifty.com/archives/001602.html

・東京都港区 台場一丁目商店街
http://www.odaiba-decks.com/ichome/

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