「失敗から学ぶ」タグアーカイブ

「失敗知識データベース」

サイト紹介:科学技術振興機構が掲載している「失敗事例」のデータベースです。無料で利用できます。

http://shippai.jst.go.jp/
JST失敗知識データベース画面例

「失敗学」といえば、日本では畑村洋太郎氏の名がまず挙がると思いますが、その畑村氏により構成された事例集といえばよいでしょうか。当ブログでたびたび採り上げているアポロやスペースシャトルの事故をはじめ、国内国外の興味深い事例と、その本質的な原因を追究した解説を読むことができます。

カテゴリーやキーワードで事例を検索できるとともに、「失敗まんだら」と名付けられた分類図から探すことができるのが特徴的です。例えば「個人に起因する原因」「組織に起因する原因」「個人・組織のいずれの責任にもできない原因」「誰の責任でもない原因」それぞれについてさらに中分類、小分類といった要素を指定し、それに該当する事例を抽出することができます。

ビジネスの実践的な場面からこれらのデータがどのように役立つのかは、正直よくわかりません。でも少なくとも内容的に大変面白く、また勉強になるサイトだと思われます。


「日本企業はNASAの危機管理に学べ」

「国際宇宙ステーション計画で、なんらかの悲劇的な事故が起きるのではないかと憂慮している」と著者は警鐘を鳴らしています。

日本企業はNASAの危機管理に学べ
「日本企業はNASAの危機管理に学べ!」
【澤岡昭(著)、2002年刊、扶桑社】

■宇宙プロジェクトにはやはり失敗も多い
以前の記事で採り上げた「組織行動の「まずい!!」学」と同じような「失敗学」の本といえます(こちらのほうが出版は先)。米国の宇宙機関の強さや賢さについてわかりやすく解説するとともに、宇宙からみの事故とそのマネジメント上での欠点について考察しています。
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「組織行動の「まずい!!」学」

いわゆる「失敗学」という分野が注目されていますね。本書は、マネジメントの視点から失敗のパターンを端的に解説しているあたりが興味深い内容になっています。

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「組織行動の「まずい!!」学」 ― どうして失敗が繰り返されるのか
【樋口晴彦(著)、2006年刊、祥伝社新書】

■リスク管理の本質
失敗から学べることは数々あります。当ブログの書評でくどいほど触れた「ドラゴンフライ」なども、成功というより失敗に近い事例から組織やマネジメントを学ぶことができる書籍の類でしょう。
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「ドラゴンフライ」3-官僚組織化する宇宙機関

ある時期の成功の代償として、長い間に組織が官僚的になる。宇宙機関に限らず、一般の組織でよく起こる現象なのでしょう。

「ドラゴンフライ ― ミール宇宙ステーション悪夢の真実」(上)(下)
【ブライアン・バロウ(著)、北村道雄(訳)、寺門和夫(監)、筑摩書房、2000年】

本書で描かれている問題発生の背景を簡単な図で表してみました(説明後述)。
Dragonfly-org.gif
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「ドラゴンフライ」2-宇宙空間で危険な諍い

宇宙ステーションで起こるいくつもの争いを冷静に見てみると、それは現実社会(企業社会)で起こる人間関係の縮図のような気がしてきます。

DragonFly2a-s.jpg
「ドラゴンフライ ― ミール宇宙ステーション悪夢の真実」(上)(下)
【ブライアン・バロウ(著)、北村道雄(訳)、寺門和夫(監)、筑摩書房、2000年】

「ドラゴンフライ」1-宇宙飛行士の“問題児”たち の続きとして、宇宙ステーションでの人間関係について少しご紹介します。

宇宙飛行士個人の諍いについてあげつらうつもりは毛頭なかったのですが、やはり気になる話題がたくさん出てきます。あらためてこの本を読んでみると、宇宙ステーションという特殊な閉鎖空間の話というより、我々のごく日常的な生活の中で起こる問題が分かりやすい形で切り出されたきた話のように思えます。
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